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全国日中活動支援部会全国大会に参加しました2018年12月4日

おおほり苑

平成30年11月29日(木)~30日(金)にかけて、神奈川県にて開催されました、公益財団法人 日本知的障害者福祉協会 日中活動支援部会主催の全国日中活動支援部会全国大会に参加してきました。

 

 

本研修は2日間にわたり、「今、改めて『日中活動支援』を考える」をテーマに、

一日目は行政説明を中心に、 障害福祉施策の動向について、平成30年度の報酬改定を基に、生活介護が障がい福祉サービスの3割の予算を占めている現状を踏まえ、継続的なサービス提供を行っていく中で、生活介護における評価基準の設定が喫緊の課題として挙げられており、スケールを作成していくにあたり、行政が一方的に作っていくのではなく、現場(事業所)が主体的に評価の基準を作成していく事が求められている事を知る事が出来ました。

 

 

また、シンポジウムの中では「生活介護の事業目的と評価尺度を考える」をテーマに、法令の中で規定されている生活介護の事業目的や関連する法令を確認するとともに、実態調査から見えてきた生活介護の運営状況も踏まえ、現在の多様化した生活介護事業の評価尺度を設定する為には、そもそもの生活介護の事業目的を明確化していく事も同時に必要だと知る事が出来ました。

 

 

2日目の分科会の中では「社会生活支援」をテーマにシンポジストで登壇された事業所の方々が現在取り組まれているケース紹介の後、社会生活支援について考える機会を頂いた。

 

 

2日間の研修を通して、おおほり苑では生活介護事業及び就労継続支援B型の両事業を運営させて頂いているが、

当事業の生活介護について改めて振り返り考えさせられる研修であったと思う。

おおほり苑では、障がいのある方お一人お一人が豊かな地域生活を送ることが出来る様に、「暮らし・働き・楽しみ」の三つの視点を基に、三つの支援のバランスを利用者の方お一人お一人のニーズや年齢、希望に合わせ、個別支援プログラムと個別支援計画を作成し支援を提供させて頂いています。

 

今回の研修のテーマにもあった「社会生活支援」を考えると、日中活動の場だけで一人の社会生活が豊かにすることは到底難しい事です。

 

 

安定した家庭生活や健康状態、充実した週末の過ごし方、気軽に相談できる友達や仲間達、自分の力や強みを発揮し社会(他者)から評価される毎日の日中活動等、一人の社会生活を豊かにするためには単一の法人や事業所では出来ない事も多くあります。

 

 

生活介護事業所が担う「社会生活支援」は、生活介護事業の中で充実した参加・体験・学習を繰り返しながら、地域生活の場に「繋いでいく」事が大切なのだと考えます。

 

 

これからも、日々の支援を通じ利用者の方一人一人が豊かな社会生活を営むことが出来る様に、現在を見据えた支援と、将来に繋ぐ支援とチーム作りを継続して取り組んでいく事が、いま当事業所に求められている生活介護事業の役割なのかもしれません。