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大阪まで研修に行ってきました!2020年3月2日

相談支援センター

新型コロナウイルスの感染者が国内でも確認され始めた2月前半、大阪にて行われた、独立行政法人 国立重度知的障害者総合施設 のぞみの園主催の研修へ参加してきました。

 

研修テーマは「非行・犯罪行為に至った知的障害者を支援し続ける人のための双方向参加型研修会」ということで、
司法と福祉の連携が大変重要になる支援です。

 

2日間に渡る研修において、今回特に強く感じたのは、非行や犯罪行為にいたる背景には、成育歴や環境要因が大きく関わっていること。知的障がいや発達障がいがある中で、適切でない療育環境に置かれたことでの社会不適応や2次障がいを起こしやすいということでした。多くの方が、適切な対人関係の構築に課題を抱えており、愛着形成が適切になされていない場合が多く、利用者と支援者との距離感について皆さん共通の課題を持たれていました。依存的になりやすいからといって一線を引かず、共依存を共依存を起こさぬよう「上手に依存させてあげる」ことの重要性と難しさ、また、矯正施設からの退所の際に、保護観察所の職員さんや保護司の方と信頼関係を築くことができても、期限がきたら関わりが終了してしまうため、切れ目ない相談者の存在の必要性を感じ、役割分担やチーム支援の大切さを再認識しました。

 

利用者主体の支援、本人の意思の尊重が一番にありますが、犯罪を犯した方の支援においては、同じような罪を繰り返すことの無いよう、リスク管理の視点を軽んじてはならず、また成育歴において自分で考え自由に決めることの経験の乏しさや刑務所での生活において身についてしまった、本音ではなく建前で話してしまうことを意識し、言葉の裏の真の想いを探る、もしくは一緒に見つけていく、気持ちの言語化を手伝う必要を知ることが出来ました。

 

基幹相談支援センターには様々なご相談者がいらっしゃいます、ご本人さんにとって安心安全な地域生活の構築に向けて日々その方の人生に共に伴走していきたいと思います。