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子どもたちを性暴力の被害者にも加害者にもさせないために~思春期の問題と向き合う2019年6月10日

相談支援センター

5月30日(木)には「子どもたちを性暴力の被害者にも加害者にもさせないために~思春期の問題と向き合う」という研修に参加してきました☺(若久緑園主催)

 

いまの日本の社会で、いったいどれだけの大人が正しい性教育を受けて来たでしょうか。
一度そういったことを若者から年配の方まで幅広く尋ねたことが有りますが、いずれも答えは「NO」でした。
性を語ることはタブー視され、正しい性教育をしようとした人は「寝た子を起こすな」と言われてきました。

 

この日の講師である徳永桂子先生(思春期保健相談士)は、3つの観点(科学・安全・健康)から性教育に対してアプローチを続けています。
なによりも大切なのは、「自分の身体を大切にする、尊厳感情を持つ」ということ。
自分の身体は大切なものだから、簡単に人に触らせてはいけない。
大切なものだから、簡単に見せてはいけない。

 

もし、性について「そんなことを話すと恥ずかしい」という観点での教育を進めていると、性被害に遭った時に「こんな被害に遭ってしまった自分は『恥ずかしい』」と思ってしまいます。
たとえ性被害の被害者になってしまった場合でも、『勇気をもって周りの人に相談してほしい』と伝えて行ってもらいたい、と先生はお話しています。

 

「はなしてくれてありがとう」
※性被害に遭った子どもたちのためのリーフレット
http://csh-lab.com/wp/wp-content/uploads/2011/06/arigato.pdf

 

「子どもをささえるためにできること」
※性被害に遭った子どもたちの周りの大人たちへのリーフレット
http://csh-lab.com/wp/wp-content/uploads/2017/02/sasaeru.pdf

 

先生は、性暴力の加害者に、どんな子が狙いやすいかを尋ねたことがあるようです。
【嫌と言わない子】【孤立している子】【性の知識の無い子】
という答えが返ってきたようです。

 

とても理不尽なことですが、障がいを持ったお子さんなどは、性暴力の被害に遭いやすいという現実があります。
それを防ぐために、そして何らかの被害にあったときに直ぐに誰かに助けを求められるように、その為に正しい知識を身に付けるといったことが、大切になります。
正しい知識を身に付けた子どもは、そうでない子どもよりも性行動の始まりが約3年ほど遅れるそうです。

 

 

最後は、中学1年生を想定した性教育の体験授業を、時間が許す限り行なって頂きました。
とても貴重な体験になったと思います🐼