Staff Interview

          職員紹介

信頼関係をうまく作れなかった入職当時。
利用者の方から何度も拒否された・・・

 私がこの道に進んだのは、実は母の影響がきっかけ。母もホームヘルパーの仕事に就いていて、高校卒業後は自然と高齢者介護を学ぶ学校への進学を決めていました。そして卒業前に参加した福祉の職場説明会でおおほり苑と出会ったのです。説明会に来られていた職員皆さんの気さくな感じと、アットホームな雰囲気に 惹かれおおほり苑への就職を決めました。入職後もその雰囲気は同じでした。おおほり苑は比較的重度の障がいがある利用者を支援する施設で、入職当時はうまく仕事に取り組めるか少し不安でしたが、先輩方がみんな優しくてすごく安心したのを覚えています。実際、先輩方の励ましやアドバイスには支援現場でもとても助けられました。僕は4人の利用者の方を担当し支援しているのですが、担当したばかりのころは「担当したからには…!」と意識してしまっていたからか、利用者本位ではなく、自分本位の支援になってしまい、何度も利用者の方から拒否を受ける事がありました。また、高齢者介護は学んでいましたが、障害のある方への知識はまだまだ不足しており、一人ひとりの障がい特性をなかなか理解できていなかったのです。その方の性格や好き嫌いまではわかっても、日常生活で必要な知識や技術、社会性をどんなやり方で支援していけば良いのかがわからず、頭を悩ませました。そんな時に助けてくれたのが当時のグループリーダーをしていた先輩です。とにかく親身に話を聞いてくれ、的確な対応と「力み過ぎないこと」とアドバイスをしてくれました。その言葉のおかげで私もふっと力を抜くことができ、利用者の気持ちやその方のペースに合わせた支援を行うことが出来る様になりました。

支援は自然体で明るく笑顔でいる事が大切。
そのために“音楽”のパワーを借りています。

 アドバイスのおかげで「深く考えすぎるのはやめよう!とにかく明るく笑顔で接してみよう!」と思えるようになりました。すると、拒否を受ける事があった利用者の表情も少しずつ変化し、徐々にグループの活動にも一緒に参加をしてくれるようになったのです。そこで、“楽しい時間を共有することがいかに大切か”ということを学ぶことが出来ました。お互いが「楽しいね!」と思えると、他の活動中の雰囲気も変わってくる。その発見は本当に大きかったです。それからは、利用者の方と積極的に楽しい時間を作るようになりました。実は私は支援の傍ら本格的な音楽活動にも励んでいるのですが、施設にギターを持参し、担当グループの前で週に一度歌を披露するようにしたのです。するとものすごく反響があり、一緒に歌ってくれる利用者もいれば、私の音楽を心から聴きたい!と思ってくれているのか、ものすごく近くまできて聞き耳を立ててくれる方も出てきたのです。今では、私のアイデアで四季ごとに「音楽フェス」を開催するようにもなりました。自分の特技や、支援を通じ、利用者の方と信頼関係が深まっていく事が、自分自身の成長につながっていることを実感しています。これからも、“とにかく楽しく”をモットーに、日々の支援を続けていきたいです。

おおほり苑の“ココ”は他にはない!

  • 利用者の個性が光る
    手作り雑貨たち

    日々の活動の中で利用者が創っている手作り雑貨。ブローチやピアスなどのアクセサリーの他、フェルトを使った小さなボール雑貨などがとても人気です。写真は、雑貨と利用者が作ったウェルカムボード。造花の花飾りも花のバランスを見てそれぞれ丁寧に作っています。ボード内の絵は利用者の一人がクレヨンで描いたもの。この方の絵は味わいがあって職員みんなが毎回「いいねぇ」と感心させられています。

  • 一つとして同じものはない
    「個別支援プログラム」

    1人ひとりの個性やニーズに応じて作ったオーダーメイドの「個別支援プログラム」。チラシの折り込み作業やポスティング等の委託作業もあれば、手芸雑貨作りや洗濯物の取り込みなど、その方の嗜好や特技、また将来の生活を見据えた家庭生活能力の獲得など、「個別支援プログラム」に基づいた日課や活動を提供しています。この計画書を作成していくプロセスの中で、利用者の方はもちろんの事、ご家族の方や相談員等と一緒に将来への希望や現在の課題など丁寧に整理していく事もとても大切な事です。

  • みんなで活動内容を報告し
    意見交換する毎日の終礼

    平均年齢も若く、いつも賑わっている職員室。毎日17時の終礼時には職員が集まり一日の活動を報告し、利用者の様子やその日の支援についての意見交換や情報の共有を図っています。また、全体終礼後には3つのグループに分かれ、翌日の準備や活動内容などきめ細かなグループ終礼を行うのですが、先輩はみんなやさしくて、自分の不安や困り事を気軽に相談することもできる、とても助かっている時間です。